質問者
確かに、ネット上には一蘭のバイトに関して、ネガティブな口コミが多いよね。
でも、一般的にネット上に書き込まれているバイトの口コミは、そのバイトを辞めた元店員が書き込むことが殆どでネガティブな口コミに偏りがち。
「情弱」の人は、そのネガティブな口コミを読むと、直感や感情で「認知バイアス」に陥り、仮にそのバイトが合っていたとしても敬遠しちゃうことだってあるんだ。
『自分は情弱じゃない』と思ている人ほど要注意!
国(厚生労働省)が行った調査では、アルバイトを経験した学生で48%以上が労働条件等で何らかのトラブルがあったと回答していて、いかにバイト選びが重要か分かると思う。
参考:厚生労働省|大学生等に対するアルバイトに関する意識等調査結果
ネガティブな口コミも人によっては、それほど心配しなくてもいいこともあるから、一蘭のバイトが「きつい」と言われる理由を深掘りして説明するね。
これを読むと「一蘭」のバイトについて偏見なく知ることが出来るよ。
あと、一蘭のバイトの「まかない」についても解説するね。
『一蘭のバイトを辞めたい』って人はコチラのページを見てね。
元バイトが解説!一蘭のバイトが「きつい」と言われる理由、まかないの値段は?
「きつい」と言われる主な要因として次の点が挙げられるかなぁ。
- とにかく忙しい
- 一蘭のマニュアルは独特
- 笑顔で和やかだけど、軍隊っぽい
- 「いらっしゃいませ~」ではなく「しあわせ~」と叫ぶ
- 常に笑顔でいることを『強要』される
- 制服代が3000円弱くらい給与天引き、3時間働いたら15分休憩
これだけだと、よく分からないよね。
これから「きつい」と言われる点を深掘りして説明していくんだけど、理解してもらいやすいように先に仕事内容から説明するよ
『もう知っているよ』って人は読み飛ばして。
一蘭のアルバイトの仕事内容
一蘭は、お客様の顔が見えないスタイルで、カウンター越しの接客なので、一般的なホール業務って感じではなく、お出迎えの接客、提供、調理がメイン業務になってくる。
これは私の場合なんだけど、入れる時間数が社員並みに多かった上に、もともと別の飲食店で社員だった経験があったから、いろんなポジションを同時進行で覚えていくことになったんだ。
でも普通の学生や主婦のパートアルバイトは各ポジションを1つづつ覚えることになるんじゃないかと思うし、全くの未経験でも、経験があっても、最初の1~2週間は必ず先輩がつきっきりで優しく教えてくれるから大丈夫!
仕事内容自体は、
- お出迎え
- 半券(オーダー用紙)を受け取る
- 料理を作る、提供する
- バッシング(片づけ)
- オープン前の清掃
- ラストオーダー後の締め作業
など、一般的な飲食店とそこまで変わらないと思うけど、マニュアルやルールなどが、私はとても独特だと感じたよ。
そんな一蘭のバイトについて、「きつい」と言われる点を見ていこう。
とにかく忙しい
その店舗にもよると思うけど、やっぱり一蘭は人気のラーメン店だから、ランチタイムやディナータイム、土日は一日中、バタバタと忙しい。
とにかく忙しい。
私がいた店舗では平日に待ちのお客様が出て、土日はお客さんが一日中ひっきりなしにいらっしゃる店舗だった。
一蘭のフィロソフィー(働くうえでの心構えのようなもの)が、「常に笑顔でいること」をとても大事にしているので、忙しい時に怖い感じになる人、不機嫌な感じになる人はいなかったと思う。
厨房にいると、お客様が来た時に「ドンドン」と太鼓の音が鳴るんだけど、忙しい時はそれがずっと鳴りっぱなしで、最初の頃は勤務が終わって家に帰ってからも「ドンドン」という音がずっと耳の奥で鳴っているような気がしていて、なかなか落ち着かなかったなぁ…
私はもともと忙しい店での経験があったから、わからないなりにもその状況を最初から楽しんでいたけど、慣れない人はちょっとびっくりするかも…
でも、先輩が誰かしら常にそばに居て、絶対フォローしてくれるから大丈夫。
売り上げ的にもなかなか忙しい店舗だったんだけど、たまにめちゃくちゃ暇な時があって、逆になにしていいのか困った時があったけど、先輩たちと「珍しくヒマだねー」なんて言いながら厨房を掃除していたことが記憶に残ってるよ。
一蘭のマニュアルは独特
私が一蘭に入ってびっくりしたのは、その忙しさよりも、接客から調理までのマニュアルの多さ、細かさ、独特さ。
最初のオリエンテーションが3時間ほどあったんだけど、、責任者がつきっきりで一蘭という会社や、ルールについて説明してくれたんだよね。
その時に「勤務中、この制服を着ている時は、あなたが『一蘭』なんです」と、すっごいビシッと言われたことを今も鮮明に覚えてる。
最初に接客用の、割と厚いマニュアル(台本)を渡されて、お出迎えからお料理提供までの台本を一字一句間違えないように指導されるよ。
- 感じの良い声(笑声)の出し方
- 食券を取る時の指先の向け方
- カウンターに設置してあるのれんをおろす時の手の使い方
- お客様のテーブルにお料理を出す位置
- お客様が帰った後のセッティング(箸の位置を数ミリ単位で注意されたこともあります!)
など、挙げたら数えきれないほどのマニュアルがあり、普通に考えたらめちゃくちゃ細かいところまで注意された。
私が一蘭でバイトしようと思った理由は、自分がお客さんとして来店した時に、その店の店長さん(男性)の接客が素晴らしく、私もそこで勉強したいと思ったからだったから、細かく指導されることはそんなに苦ではなかったけど、苦痛な人は苦痛かもしれない。
逆に考えたら丸暗記さえしてしまえばいいから、楽だと思う人もいると思う。
笑顔で和やかだけど、軍隊っぽい
スタッフ同士の挨拶も場面場面で決まっていて、それを必ず守ることを徹底されるんだ。
飲食で使う用語も変わっていて、普通の飲食店では使わない用語をたくさん覚えなきゃいけないのが大変だった。
まかないのことも「まかない」とは呼ばないんだった。(なんて呼ぶのかは忘れてしまった)
私がいた店は特に、挨拶に関して厳しい店で、できないと責任者の人にすごい注意されたなぁ…
でも、挨拶ってどこの職場でも出来なきゃいけないことだからね。私は、言ってもらえるだけありがたいと思ってた。
「いらっしゃいませ~」ではなく「しあわせ~」と叫ぶ
それから、だいぶ変わっているのが、お客様の入店時「いらっしゃいませ~」を「幸せ~」と大きな声で言わなきゃいけないこと。
それは「食べる人に幸せになってほしいから」みたいな理由があったんだけど、あるお客様が「一蘭のラーメンは美味しいから通ってるけど、店に入って来た時に『幸せ~』と言われると逆にホラーだよね」って、通りすがりに言っているのを聞いてしまった…
でも、言葉のチカラってすごくて、「幸せ~」って自分で言い続けてると本当に幸せになっていくんだって。
最初は恥ずかしいかもしれないけど、それっていいことだよね♪
常に笑顔でいることを『強要』される
前にも書いたけど、一蘭では「常に笑顔でいること」を大事にしているので、パート、アルバイトの人たちは常にみんなにこやか。
ベテランであればあるほど、にこやか。
とてもいいことだし、笑顔でいた方が自分にとっても周りにとっても得だから、私も頑張ろうと思っていた反面、いつも笑顔をキープするのはとても大変なことだと、感じていた。
やっぱり人間にはどうしても、気分や体調の波ってものがあるし…。
私が一緒に入ったアルバイトの人がいたんだけど、「どの先輩たちの顔にも笑顔が張り付いているように見えて気持ち悪い」と言って数日で辞めていったから、合わない人には全く合わないんだと思う。
制服代が3000円弱くらい給与天引き、3時間働いたら15分休憩
制服に関して、スラックスと調理靴は買取で給料天引き、赤いシャツと三角巾とエプロンは返却っていうルールだったよ。
大手の飲食店だと、制服も調理靴も用意してくれるところが多いけど、一蘭は一部自己負担。
3時間働いたら15分休憩っていう謎のルールがあったけど、私が思うに人件費の調整なんじゃないかと思う。
一蘭に限らず、時給を平均より高く設定してアルバイトを集めやすくして、休憩時間をこまめに取らせて人件費の調整をする会社はよくあること。
適度にリフレッシュできていいと思う人もいれば、もっと稼ぎたいと思う人もいるし、感想は人それぞれだけどね。
ここまで、「きつい」点を説明してきたけど、もちろん一蘭でバイトして良かった点もあるから紹介させてね。
一蘭でバイトして良かったところ
まかないは一蘭のメニューが半額
一蘭のまかないは、提供している殆どのメニューが半額で食べられるよ!激アツ!
給料天引きなので、その時支払わなくてもOKだったから、正直ありがたかった♪
たとえば『天然とんこつラーメン』が400円台で食べれるし、替え玉も確か100円ちょっとだったと思う。
のりや卵などのトッピングや、チャーシュー皿などのサイドメニューも半額で、白ご飯は「まかない用ご飯」といって、前日の残りを一人分に計量して冷蔵庫に保存しておいたものが数十円で食べれたんだ。
だから、その店のトッピングやまかないご飯を上手く組み合わせれば200円以下で一食済んでしまうこともあったよ。
ただし、『まかないを食べれるのは、休憩時間が発生する勤務の日のみ』だったり、『専用の紙にチェックしてキッチンに渡して、食べたら責任者に報告』など、ちょっと細かいルールがあるよ。
昇給制度がちゃんとしてる
一蘭には独自のライセンス制度があるよ。
初級、中級、上級、特殊と4種類あって、トレーニング、調理、接客などの項目が20くらいに細かく分かれて評価される。
名札の色と、名札に貼られたシールで持っている資格を判別できたんだ。
ライセンスや資格を持つたびに、時給が上がっていくシステム。
ものすごくやりがいを感じやすくていいシステムだと思うし、学生でもリーダーとか責任者の資格を持っている人がいたから、そういう人は就活の上で大きなポイントになると思う。
普通のアルバイトは全員赤い服だったけど、ある一定のライセンスを持つ人は黒いワイシャツを着ていて、それに憧れる人も多かったみたい。
あと、出勤ごとにポイントが貯まって、景品(電化製品とかいいやつもある!)と交換できる福利厚生もあったよ。
働いてる人がみんないい人で、上品に見える
基準は一蘭のマニュアルやフィロソフィーに基づいているから、意地悪な人は自然と排除されていく。
あと、接客のマニュアルを完璧に覚えて、意味が理解できるようになれ、きれいな立ち振る舞い、所作が自然と身についていくんだ。
私も普段から、音を立てないしぐさや、指先の使い方を、とても気をつけるようになった。
マニュアル通りに動くだけで、上品に見えるって、本当にすごいことだと思う。
まとめ
どんな仕事もそうだけど、きついこともあれば楽しいこともある。
私は一蘭のアルバイトをしてみて、ルールやマニュアルの細かさとか、びっくりすることも多かったけど、「一字一句マニュアル通り話しているだけの接客でも、人を感動させることができるんだ」ということを知ったんだ。
その経験が、今の仕事にとても活きていたりする。
仕事や環境に対して、合う合わないは人それぞれあると思うけど、折角縁があって働いた場所で、何か一つでも得られるものがあるといいんじゃないかな、と思って頑張ろう!
あと、一蘭のバイトは「まかない」があるのも気になるなぁ