質問者
確かにネット上には、モンベルのバイトに関してネガティブな口コミも多いよね。
でも、一般的にネット上にあるバイトの評判は、そのバイトを辞めた元店員が書き込むことが殆どで、ネガティブな口コミに偏りがちなんだ。
「情弱」の人は、そのような悪い口コミを読むと、直感や感情で「認知バイアス」に陥り、仮にそのバイトが合っていたとしても敬遠しちゃうことも。
自分は「情弱」じゃないと思ている人ほど要注意!
国(厚生労働省)が行った調査では、アルバイトを経験した学生で48%以上が労働条件等で何らかのトラブルがあったと回答していて、いかにバイト選びが重要か分かると思う。
参考:厚生労働省|大学生等に対するアルバイトに関する意識等調査結果
悪い口コミも人によっては、それほど心配しなくてもいいこともあるから、モンベルのバイトが「きつい」と言われる理由を深掘りして説明するね。
これを読むとモンベルのバイトについて偏見なく知ることが出来るよ。
『モンベルのバイトを辞めたい』って人はコチラのページを見てね。
元バイトが解説!モンベルのバイトが「きつい」と言われる真相は?
「きつい」と言われる主な要因として次の点が挙げられるかなぁ。
- たくさんの知識を覚えなくてはいけない
- 覚えただけの知識では意味がない
- 接客力がないといけない
- 体力が必要で、スピードや効率性も求められる
- 語学力も必要
これだけだと、よく分からないよね。
ここから、「きつい」と言われる理由を深掘りしていくんだけど、理解してもらいやすいように先に仕事内容から説明するよ。
『もう知っている』って人は読み飛ばして。
モンベルの仕事内容
仕事の基本は、お店に立って、来店いただいたお客様に商品のご案内をするということだよ。
そこで「この商品とこっちの商品だったら、どっちが温かい?」とか「このジャケットは雨の日に着ていても大丈夫?」というような質問に答えたり、「この商品はどこにある?」と、ホームページやSNSで紹介されている商品を見に来たお客様のご案内をしていくんだ。
「今度富士山行くんだけれど、何が必要なの?」なかにはこんな風に、登山の予定は決まっているけれど、必要な道具や装備が分からずに来店されるお客様もいるので、山を登るにはどんな装備が必要なのかを一から教えながら、登山をするための全身のコーディネートをしていくこともある。
でもはじめからいきなりそんな仕事を任されるのではなくて、まずは乱れた売り場の整理をしたり、新しく入ってきた商品を売り場に並べたりしながら、商品の特徴やその商品の具体的な使用方法だったり使用場面などを教えて貰う研修期間があるから安心してね。
そしてだんだん商品の事やご案内を覚えてきたら、レジを覚えたり、より本格的な知識を必要とする道具のご案内を覚えたり、ズボンの裾上げをするためのミシンの扱いを覚えたりする仕事が待っているよ。
モンベルでは商品の販売だけでなくて、使用中に壊れてしまった道具や破れてしまった衣類の修理の受け付けを行う仕事もあるんだ。
そんな、モンベルのバイトに関して、「きつい」点を見ていこう。
たくさんの知識を覚えなくてはいけない
モンベルで扱う商品はたくさんあって、勤務初日に製品カタログを渡されて「こんなに覚えられない!」と焦ってしまうかもしれない。
しかも商品知識だけでなくて、商品の使用用途であったり、機能を説明する聞きなれないちょっとした専門用語も覚えなくてはいけない。
しかもそういった知識は山登りにおいて、時には人命に関わるような重要なことであったりするわけだから、間違いは許されない責任の伴うことで、覚えなくてはいけないことに対するプレッシャーは強いよ。
もちろんそれらの知識を教える教育の場もあるし、先輩たちは質問をすればいつでも教えてくれるから、必要なのは知識を覚えていくための意欲や責任感。
覚えただけの知識では意味がない
一生懸命覚えた商品知識も、ただ覚えただけの知識のままでは意味がない。
ご案内の中でお客様に伝えなければいけないのは、商品の知識だけではなくて、実際にフィールドで使用したさいの感覚だったりするから、知識に経験が伴っていないと相手にうまく伝わらないことが多いんだ。
お客様によってはこれからはじめる登山に不安を覚えている人も多いので、そんな不安を和らげる意味でも、生きた知識はすごく重要。
テントの購入を考えているお客様が自分で設営できるかどうか不安に感じていれば、実際に店内で一緒に組み立てをやってみることだってある。もちろんそんな場面で、組み立て方がわからずにアタフタしていたら、お客様は余計に不安になってしまうでしょう?
そういうことを覚えていくには、ただ本やカタログをひらいて知識を身につければ良いわけではなくて、自分のプライベートの時間で、実際にアウトドアの体験をする必要がある。
そういう意味で、自分も山登りやキャンプなどのアクティビティに興味があるということがすごく大事なんだ。
接客力がないといけない
知識も経験も身に着いたらそれで一人前、とはいかないのが難しいところ。
山の専門店ではあっても、企業であるからには、一番大切なのは商品を購入していただくお客様一人ひとり。
知識や経験があるからといって、それをひけらかすように偉そうに喋ったり、不愛想な接客は絶対にしてはいけない。
お客様が求めているのは、正しい知識や豊富な経験である以前に、一生懸命にご案内してくれる誠意ある接客姿勢。
なかにはなかなかこちらの説明を理解してくれないお客様や、いくら正しいことを伝えていても、それを認めてくれないお客様もいて、長年働いているスタッフでも困ってしまうことがあるけれど、商売をしている以上、笑顔や柔らかな物腰、丁寧な対応は守らなくてはいけない。
「そんなの当り前じゃないか」と思うかもしれないけれど、専門店だからか、その当り前を忘れてしまう事もめずらしくなく、そんな態度で働いていると、もちろん上の人から怒られてしまうので忘れずに。
体力が必要で、スピードや効率性も求められる。
近年は山登りやキャンプなど、アウトドア人気に伴ってお店はいつも大忙し。
だから目の前にいるお客様をじっくり納得のいくまでご案内したいのも山々だけれど、そうは言っていられない状況というのも多々ある。
あまりマイペースで働いていると、ご案内を受けられない他のお客様や、その人の分の仕事をカバーしないといけない他のスタッフの迷惑になってしまう。
だからスピードや効率性もとても重要。
繁忙期の土日祝日なんかは、頭も体も常にフル回転で、一日の仕事が終わったあとには「登山に行くより疲れたかも」と思ってしまうような日もたくさんあるよ。
その分、達成感もあるんだけどね。
語学力も必要
近年はインバウンドのお客様が増えていて、英語能力が必要となるシチュエーションが毎日のようにある。
多くの場合それは簡単な質問が多いし、難しい会話は英語を話せるスタッフが対応を変わってくれるから大丈夫だけれど、それでも慣れていないと簡単な質問でも急に英語で話しかけられるとびっくりして混乱してしまうかもしれない。
でもこれは慣れの問題だから、ある程度回数をこなしていくと自然と誰にでもできるようになるもの。
むしろ学校で習ったままほとんど実戦で使うことのなかった英語のスキルを使う機会を与えられて、ラッキーと思えるかもしれない。
ここまで、「きつい」点を説明してきたけど、もちろん良かった点もあるから紹介させてね。
「モンベルでバイトして良かったところ
貴重な知識・経験を得られる
仕事をするなかで、山登りや他のアウトドアについての多くの知識を身につけることができるし、一緒に働く仲間と出かけることもある。
なかには信じられないようなすごい体験をしている人もいるから、そんな人との出会いはとても貴重だよ。
接客スキルが身に付く
ただ知識を分かりやすく伝えるだけでなく、経験に基づいた生きた知識を得てそれを伝えることで、総合的な接客力が身に着くと思う。
その技術は磨けば磨くほど、例え他の分野の仕事に就いたとしても、応用して生かすことのできるスキルになる。
そんな密度の高い接客は、会社や働いている店舗の評価にもつながるけれど、何より自分自身への感謝としてお客様から帰ってくる。
不安そうに来店されたお客様を、笑顔にして見送ることができたら、絶対に誰だって「この仕事をしていて良かった」という気分になるよ。
まとめ
やっぱり「アウトドアが好き」ということが一番大事。
大前提としてそれがないと、覚える知識も無意味に思えてしまうし、自分が外へ出て経験することもただただ億劫に感じてしまう。
それはあなたにとっても、お店にとっても、お客様にとっても、残念なことだよね。
何かしらアウトドアの経験があったほうが働きやすいのは確かだけれど、それは絶対条件ではなくて、今はまだ経験がなくても、これから始めてみようという意欲が重要。
そしてコミュニケーションを上手くなろうとすることも大事。
今は苦手でも、それを上手くなろうとする意識があれば、モンベルで働くことは貴重な経験になると思う。
一緒に働いている人も、アウトドアが好きな人ばかりで、それぞれが得意なジャンルがあって、「こんなアクティビティがあるんだ」などの発見もあったり、いろんな場所へ一緒に出かける機会もあるので楽しいよ。