本ページは元社員の口コミ・評判をもとに内容を構成しています。
質問者
確かにネット上には、シスメックスに関して悪い口コミも多いよね。
でも、一般的にネット上に書かれている企業の評判は、その企業を辞めた元社員が書き込むことが殆どで、悪い口コミに偏りがちなんだ。
「情弱」の人は、そのような悪い評判を読むと、直感や感情で「認知バイアス」に陥り、本当は良い企業を避けてしまう危険も。
『自分は情弱じゃない』って思っている人程、要注意。
国が行った新規学卒就職者の離職状況の調査で、３年以内の離職率は32％以上だったんだ。
この結果からも、企業選定の重要性が分かるよね。
ちなみに、企業のネガティブな評判が就職希望者に及ぼす悪影響は次の記事で紹介されていて、今まで知らなかった人は要チェック。
このページではシスメックスが「やばい」と言われる理由と、悪い評判の裏に隠されている情報を深掘りして解説するね。
このページを読むと、シスメックスについて偏見なく企業分析ができるようになるよ。
元社員の評判を解説！シスメックスが「やばい」と言われる真相は？
「やばい」と言われる主な要因として次の点が挙げられるよ。
- ヘマトロジー以外の分野が伸び悩んでいる
- 年功序列で、若いうちに頑張っても報われないと感じる事も
- 縦割りの組織で他部門との交流が少ない
- 外資のようなイメージをして入社するとギャップを感じる
- 受身でいるとスキルアップが難しい可能性がある
これだけだと、よく分からないよね。
ここから「やばい」と言われる理由を深掘りして見ていくんだけど、理解してもらいやすいように先に「どのような企業か」から説明するよ。
『もう知っている』って人は読み飛ばして。
どんな企業？
シスメックス株式会社は、兵庫県神戸市に本社を置く医療機器メーカー。
売り上げ高は4,105億円（2023年3月期）。従業員数は連結で10,522名、単体で3,148名（2023年3月31日時点）。
血液中に含まれる成分を検査するヘマトロジー（血球計数）・血液凝固検査・尿検査の3分野で世界トップクラスのシェアを誇っていて、190ヵ国以上の国に製品を輸出しているグローバルな企業。
1968年の設立以来、検体検査の分野の高い技術力を武器に業界をリードし、世界中の人々の健康に貢献している。
検体検査に必要な機器・試薬・ソフトウエアの研究開発から、生産・販売・サービス＆サポートまで一貫して提供できるのがシスメックス株式会社の強みといえるね。
最近は「hinotori」という手術支援ロボットの開発も行っていて、注目を集めています。
そんなシスメックス株式会社だけど、ネット上にあるネガティブな評判を見ていこう。
ヘマトロジー以外の分野が伸び悩んでいる
ヘマトロジー以外の柱がない。また他社の後追いばかりで後発ばかりの印象を受ける。
引用：転職会議
※ヘマトロジーとは、血液や尿などの検体検査に使われるシスメックスの製品
私もヘマトロジー以外の分野は苦戦している印象はある。
ニッチな領域でポジションを確立していて、参入障壁も高いから現状維持で問題ないと考えている社員も多い。
慎重で保守的な人が多いから、イノベーションが生まれにくいというのが難点。
海外のライバル企業が伸びてきているので、これからヘマトロジー以外の分野でどれだけ新しい製品を出せるかが重要だね。
血液検査でシェアはナンバーワンで、すぐに無くなるような検査ではないので、業績は安定している。
ヘマトロジーの分野では高い専門性を持っていて、研究資金も潤沢だから、専門分野を突き詰めたいという人にはおすすめの環境だね。
会社としてはイノベーションを生み出さなければいけないという意識は持っているから、新しい提案は比較的受け入れられやすい。
新しいチャレンジを積極的にしていきたいという人にもおすすめです。
年功序列で、若いうちに頑張っても報われないと感じる事も
年功序列型であり、若手のうちに頑張ってもすぐに報われるわけではない。
引用：openWork
昇進は年功序列なので、若いうちに頑張ったとしても評価されて昇進するということはほとんどない。
頑張っても報われないと感じる可能性が高いんじゃないかな。
若いうちからバリバリ働いて昇進して給料も上げたい、という人にはこの会社はおすすめできないね。
保守的ではあるけれど、経営は安定している会社だね。
若手にも責任のある仕事を任せてもらえるから、成長できる環境ではある。
長く勤めることを前提にしているのであれば、勤続年数が長ければそれなりに昇進していくので、人生設計もたてやすいと思うよ。
縦割りの組織で他部門との交流が少ない
部門によって異なるが、昭和の縦割文化が強い。他部門との接点が少ないため、どのような仕事をしているか分からない。
引用：openWork
確かに組織が縦割りで、他部門との交流があまりなく、他の部門がどういう仕事をしているのかいまいちよくわからなかったね。
部門間で連携しなければいけない仕事が、あまりうまくいっていなかった印象はある。
会社が急激に成長して、中小企業が急激に大きくなったという印象で、組織体制を整えることが追いついていない感じがしたね。
専門分野が違うと仕事内容が違うので、会社の特性上仕方がない部分もあるかな。
他部門と協力してということは少ないけど、自部門内では基本的にチームで仕事をするから、人と協力して仕事を進めることはできるよ。
自分から積極的に他部門ともコミュニケーションを取れるという人は、この会社では重宝されると思います。
外資のようなイメージをして入社するとギャップを感じる
一部で外資のようなイメージの方もいるが、いわゆる日本の大企業の認識で入社していただいた方が良いと思う
引用：openWork
グローバルに事業を展開している会社で外資っぽい社名だから、外資系企業のような雰囲気なんじゃないかとイメージして入社すると、ギャップを感じてしまうと思う。
昔ながらの日本企業といった社風だね。
年功序列なので、成果主義といった雰囲気はないです。
部署や職種にもよるけど、海外との打ち合わせや海外出張はあるよ。
外国籍の社員も増えて、会社としてダイバーシティを意識していることが感じられる。
グローバルな仕事をしたいけれど、外資系企業の雰囲気は苦手だと感じる人には、この会社なら日系企業の社風の中でグローバルな仕事ができるからおすすめだね。
人も温かみのある人が多くて、対人関係のストレスは感じずに働くことができました。
関西圏でグローバルな仕事をしたいという人にもおすすめです。
受身でいるとスキルアップが難しい可能性がある
基本的に教育に関して自主性が求められている。受け身では教育を受けることも難しい。
引用：転職会議
会社としてキャリアは自身で考えるものという方針があるんだよね。
なので、受け身でいるとスキルアップがなかなかできない可能性がある。
特に中途入社の社員に対する教育体制は整っていない。
基本的に、中途入社は即戦力という考え方だね。
勉強会や資格試験の費用の補助制度など、教育に関する機会は提供されている。
強制されるわけじゃないから、自分のキャリアにとって何が必要なのか自分で考えてその機会を活用する必要がある。
向上心高く自主的に勉強ができれば、周囲と差をつけることができると思うよ。
企業のネガティブな評判が就職希望者に及ぼすネガティブバイアスが気になる人は、次のページでチェック。
ここまで、「やばい」と言われる理由を見てきたけど、もちろん良い点もあるから紹介させてね。
シスメックスの良いところ
会社規定を遵守する真面目な企業文化
社規定、業務基準をしっかり作成、順守する真面目な組織体制、企業文化である。
引用：openWork
医療に関わるだけあって、厳しい会社規定があり、社員も真面目な人が多くしっかり規定を遵守する企業文化。
法令順守の意識も非常に高い会社なので、サービス残業や無給の休日出勤をさせられるといった心配はないです。
医療に関わることができやりがいを感じられる
新規項目を導入できた際にはその先の患者様に貢献できたことを実感し、働きがいを感じた。
引用：openWork
医療機器を扱うという事、世界各国で販売されるという事の責任感があり、人の健康のために役に立つ分野なので、仕事にやりがいを感じることができる。
将来の研究開発に向けた技術開発も行えるので、中長期的な視点も持ちながら仕事に取り組めるのもやりがいがあったね。
地域貢献や社会貢献の取り組みも多く行っています。
若いうちから重要度の高い仕事を任せられることも多く、働きがいもあるね。
女性の役職者も多く、女性でも働きやすい
育休や在宅勤務、時短勤務もしやすい雰囲気
引用：openWork
女性の役職者も多く、女性でも働きやすい会社。
産休・育休・時短勤務・フレックス勤務など、子どもを産んでも働き続けるために必要な制度は一通りそろっています。
実際に子育てと仕事を両立している社員が多く、安心して働くことができる。
敷地内に託児所もあり、子どもを預けて働くこともできるのがとても良い環境だと思いました。
近年は、男性でも育休が取得できるように制度を整えているよ。
まとめ
どうだったかな？
このページで伝えたかったことは、就職先の企業分析をする際、ネガティブな評判を読んでも、そのまま真に受けないで欲しいということ。
ネガティブな評判も、そのまま当てはまる人もいれば、逆に人によってはポジティブな側面として捉えることが出来る評判もあったよね。
企業分析する際は、自己分析も並行して行って、認知バイアスに陥らないように適切な判断の軸を持つようにしよう！
認知バイアスに陥らない一番確実な方法は次の記事で紹介されていて、知らない人は要チェック。
