本ページは元社員の口コミ・評判をもとに内容を構成しています。
質問者
たしかにネット上にある小野薬品工業の元社員の口コミを見ると不安になる情報がありますよね。
ネット上にある元社員の口コミがその会社を辞めた人が書き込むからネガティブが情報に偏りがち。
情弱の人はその口コミをそのまま鵜呑みにして企業選定に失敗する危険ため、公平な視点と異なる意見を確認することが企業分析において重要だと思います。
国が行った調査で、新規学卒就職者の3年以内の離職率は医療分野の場合、38%以上!
この結果からも、企業選定の重要性が分かると思います。
ちなみに、企業のネガティブな評判が就職希望者に及ぼす悪影響は次の記事で紹介されていて、今まで知らなかった人は要チェック。
このページでは「小野薬品 やばい」と言われる理由と、その情報には逆に良い点も隠れていたりするので解説してきます。
ここを読むと、「小野薬品 やばい」と言われる理由を冷静に分析することができるようになりますよ。
元社員の評判を解説!「小野薬品 やばい」と言われる真相は?
「やばい」と言われる主な要因として次の点が挙げられます。
- 扱う製品が多すぎる
- 人事制度は年功序列の方針が強い
- 全国転勤の可能性がある
- 経営方針が保守的で、新卒採用がほとんど
- 海外展開が弱い
これだけだと、よく分からないですよね。
ここから「やばい」と言われる理由を深掘りしていくのですが、理解してもらいやすいように先に「どのような企業か」から説明しますよ。
『もう知っている』って人は読み飛ばしてくださいね。
小野薬品ってどんな企業
正式名称は小野薬品工業株式会社で大阪府中央区に本社を構える、日本の製薬会。
1717年に創業して以降、300年以上医療分野での実績を積み上げてきたのはすごいですよね。
売り上げは4472億円(2023年3月)、従業員数は全体で3765名(2022年9月)
製品ポートフォリオとしては、もともとプライマリー領域(生活習慣病領域)に強みをもっていましたが、近年ではがん治療薬(オンコロジー領域)や免疫疾患治療薬など、臨床的に重要な製品に力を入れている点が特徴。
特に2014年から発売されたがん治療薬「オプジーボ」は2022年度の国内医薬品売り上げランキング1位となるなど、同社の非常に大きな収益源になっています。
そんな小野薬品工業ですが、ネットで調べるとネガティブな口コミも複数出てきているなと思います。
扱う製品が多すぎる
プライマリー領域においては、様々な領域に手を出しすぎた結果、活動を集中することができていない。また、扱う製品が多過ぎる為、十分な疾患知識、製品知識を身に付けることができておらず、各製品とも競合品に競り負けているのが現状で唯一売れているのはフォシーガのみの状況。
引用:openWork
特にプライマリー領域では様々な領域の製品に手を出しすぎた結果、MRなどのセールス部隊が十分な疾患知識・製品知識を身につけることができず、上手く営業活動ができないということがありますね。
競合製品に負けてしまう、という場面もあったみたいです。
しかし製品数が幅広いということは、会社として事業分散できているというプラスの要素でもあります。
製品数がとても少ない会社だったら、覚えることは少なくて済むかもしれませんが、会社としては事業分散できておらず少し不安になりますよね。
製品数が多い分、勉強会に参加したりするなど、製品のキャッチアップをはかることで良い提案・営業活動ができるように繋げていければ問題ないのかな、と思いました。
人事制度は年功序列の方針が強い
基本的に年功序列でポストが決まるため、管理職候補が詰まっており、自分のキャリアプランを描きにくいため。
引用:転職会議
基本的には年功序列で昇進したり役職が決まっていく方針のため、管理職となりたい人に対して役職がなかなか空かなかったりすることは見ていて思ったかな。
若いうちからバリバリ働きたい!マネージャになりたい!という人にはもしかしたら合わないかもしれないですが、一律で評価されたり、年次を重ねれば管理職になることができるチャンスがある、という点では、悪くはない環境。
年功序列だからこそ、安心して長く会社に勤めることができるという考え方もできるかな。
全国転勤の可能性がある
転勤制度が難あり。エリア制度など声としては上がっているが実現は遠い。最初に都心部配属になった人と、地方配属になった人とでは大きく差がつく。
異動も簡単に叶うわけではないので、長期のキャリア形成を考えると転職を考えてしまっている。引用:openWork
総合職だと全国転勤の可能性があるのは少しネック。
希望も確実に通るわけではないし、都心配属と地方配属になった人とで、同期間でも経験できることに差がついたりしてしまうので…
ただ、どんな部署に配属されても異動する可能性があるということで、ある意味楽だった部分もありますね。
所長が厳しい人だったり、自分と相性が良くない場合も異動してしまえば、0から新しく人間関係を構築できる点はメリット。
部署によって雰囲気や仕事の進め方も異なり、異動することで経験の幅も広がると考えていたので、悪いことばかりでは無かったと思いますよ。
しかも、手厚い住宅補助があり月5,000円の負担で住めるので、家賃負担がほとんどないのか有難い。
経営方針が保守的で、新卒採用がほとんど
【退職理由】保守的な経営方針。異文化を受け入れられない企業文化。
残りの会社員人生を考えると、これ以上は昭和の日本的な発想を持ち続ける経営者の意向に賛同できなくなってきたため。引用:openWork
会社としての歴史が長い日系企業ということもあり、会社の経営層や管理職の考え方が保守的だなと感じる場面はありましたね。
やや昭和的な考えが残っていた気がします。
異文化を受け入れづらい部分もあったようで、中途で採用した人材の活かし方や関わり方は苦戦もしていました。
まあこれまで新卒採用の生え抜きの人が多かった分、会社としては同じような雰囲気やバックグラウンドを持った人が多く、性格が合う人は多かったですね。
同じような人が集まっているので、特別関わりづらい人もいなく、人間関係も落ちついていてよかったと思います。
海外展開が弱い
海外販路を確立したと発表していたが、他社に比べると遅く今から開拓できるのか不安。
プライマリーで立て続けに失敗してるため、人員をオンコロジーへ異動させているように感じる。
屋台骨として、オンコロジーで繋いでいくつもりなのではないかと思う。引用:転職会議
海外展開には力を入れていて、2021年ころから海外販路を確立したと発表していましたがまだまだ発展途上の印象。
同業他社と比べると動き出すのが遅いのではないか、と危機感を持っていた社員もいましたね。
個人的には、海外展開については注力し始めたところなので、非常に伸び代がある分野だと思っています。
扱っている製品自体は、製品力があり利益率も高いので、今後どうやって仕組み化して、海外販路を確立できるか挑戦してみたいという人には非常にマッチした環境だと思っています。
企業のネガティブな評判が就職希望者に及ぼすネガティブバイアスが気になる人は、次のページでチェック。
もちろん、ネガティブな口コミだけではなく好意的な口コミもたくさんありましたね。
代表的なものだと以下のような口コミが挙げられるかと思います。
ワークライフバランスがとても良い
有休は取得しやすい。むしろ5日分の有休を前もって入れておかないと逆に怒られる。
上長に事前に相談することもなく勝手に申請し勝手に承認される。理由を聞かれたこともない。引用:openWork
製薬業界って忙しいんじゃないの?と聞かれることも多いのですが、実際には休みなどはしっかり取れていましたね。取りづらい雰囲気も無かったと思います。
実際に、私も年5日の有給休暇を申請していないと怒られる、といった話も聞いたことがありますね。
また、コロナ禍以降も在宅勤務が日常的に使えたり、フレックスで勤務できたりします。
以前と比べて、ワークライフバランスはかなり改善されて働きやすくなりましたね。
コンプライアンス順守が徹底されている
最近ではコンプライアンス遵守の周知徹底が進んでおり、ハラスメントや各種違反に関してグレーゾーンがほとんどなくなっており、社員が意見しやすい空気は少しずつ出来てきている印象。
引用:転職会議
保守的で古い企業であっても、コンプライアンス徹底されていて、内部通報体制も整っているためブラック企業ではない。
製品力がある
やはりがん関連の製品力は高く、会社の業績にも大きく寄与しています。
これからさらに業界内で存在感を出していくのではないかと考えています。引用:転職会議
プライマリー領域はもちろんですが、やはりオンコロジー関連の製品力は高く、競合他社に負けない製品が開発できていると感じますね。
オプジーボのような製品を開発できる研究開発力を活かして、今後も新製品を市場に提供していくことのできるポテンシャルがある会社だと思います。
まとめ
このように元社員のネガティブな情報も、人によっては良いポイントだったりします。
小野薬品が「やばい」という口コミを直感や雰囲気、感情による「認知バイアス」で合理的ではない企業選定をしてしまうのは失敗のもと。
企業選定する際は、自分にとってこの口コミはどうなのか、自己分析とセットで行うことをオススメします。
認知バイアスに陥らない一番確実な方法は次の記事で紹介されていて、知らない人は要チェック。