大手IT系エンジニア派遣会社で採用担当。IT業界は15年以上でIT業界の就職・転職事情に熟知している。
質問者
確かに、誰でも受かると言われる企業の面接に落ちると辛いよね。
だけど、「富士ソフトは誰でも受かる」という情報は嘘。
いくら人材不足が深刻と言われているIT系エンジニア派遣会社でも「面接で落ちた」人は必ずいるし、富士ソフトの採用担当者もその人の人間性を否定して不採用にしている訳ではないんた。
重要なのは、面接で不採用になった原因を分析して、次の面接に備える事。
そこで、このページでは、「富士ソフトは誰でも受かる」と言われる理由と、「富士ソフトの面接に落ちた人」の原因を解説するよ。
あと、富士ソフトの話ではないけど、一般的に「誰でも受かる」と言われる企業に入社する場合、次のリスクがあるから慎重に検討する必要があるんだ。
- 単純作業でスキルを必要としない(キャリアップが難しい)
- 収入アップが難しい
- 長時間労働の傾向がある
- 人間関係が良好ではない可能性がある
- 離職率が高い可能性がある
※上記は富士ソフトの事ではなく、一般的に言われている事。
「誰でも受かる」と言われる企業に就職を考えている人の特徴として、自分に自信がなかったり、市場価値を低く見積もっている人が多いんだ。
もし、あなたが「誰でも受かる」という理由で就職先を決めようとているのなら、一度以下のサイトでご自身の「市場価値診断」をしてみて。
スマホで診断が出来て、私は意外な結果で、転職について考え直す良いキッカケになったんだ。
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自分のスキル・経験に自信が持てなくて、誰でも受かりそうな企業に就職を考えているなら、一度自分の「市場価値」を確認しないと就職に失敗するよ。
富士ソフトは誰でも受かる?富士ソフトの面接に落ちた人の特徴は?
誰でも受かると言われる主な理由は次の通り。
- 採用人数が多すぎるから
- 業界全体の人手不足解消に取り組んでいるから
- 文理バランスよく採用しているから
- 幅広い顧客ニーズに対応する必要があるから
- 国際的な視点で活躍できる人材が欲しいから
- 市場が拡大傾向にあるから
ここから、「誰でも受かる」と言われる理由を深掘りして説明していくんだけど、理解してもらいやすいように先に富士ソフトがどのような企業でどのような求人があるか説明していくよ。
富士ソフトの概要、求人と仕事内容
富士ソフト株式会社は組み込み系ソフト開発において50年の実績がある、独立系のSIer。
本社は神奈川県横浜市にあって、国内34か所・海外2か所の拠点を持っているよ。
従業員数は9,333名(2024年3月単体)で新卒・キャリア・障がい者採用の枠があるんだ。
新卒は毎年600~800人規模を採用し、中途入社組も200〜400人で推移している(2023年11月)。
主な募集職種は以下のとおりだよ。
技術職
- システムエンジニア:要件定義、システム設計、プログラミング、テスト等
- インフラエンジニア:サーバー設計・構築・検証・導入・運用・監視等
- ハードウェアエンジニア:基盤回路設計、論理回路設計、基板製造ベンダー管理等
- システムデザイン:UX/UIデザイン、デザイン思考活用のビジネスサービス企画等
その他職種
- 営業職:企画提案・契約、エンジニアアサイン、プロジェクトの進捗管理等
- 管理系部門スタッフ:経理、総務、人事、各現場の管理業務等
老舗技術集団として高い開発力を持ち、最先端のテクノロジーで時代を変革する会社だよ。
これらの点を踏まえて、富士ソフトが「誰でも受かる」と言われる理由を見ていこう。
富士ソフトの詳細は、こちらの記事でも深掘りして解説しているよ。
富士ソフトが誰でも受かると言われる真相は?
IT業界の動向に対する富士ソフトの強みや、手厚い研修体制を紹介するね。
富士ソフトは採用人数が多すぎ?
まずは過去の新卒の採用実績を詳細に見ていこう。
年度 | 男性 | 女性 | 合計 |
---|---|---|---|
2022年度 | 560人 | 201人 | 761人 |
2021年度 | 477人 | 200人 | 677人 |
2020年度 | 487人 | 154人 | 641人 |
新卒に加えて中途でも200人~400人の規模で採用しているんだ。
同じ独立系SIer企業の「SCSK」では新卒は200人~300人程度だから、そこと比べても採用人数が多いことが分かるよね。
ではなぜ、これほど多く採用しているのか、「誰でも受かる」と言われる理由も踏まえて説明していくよ。
業界全体の人手不足解消に取り組んでいるから
社会的に問題視されているIT業界の人手不足。
「長時間労働」「多重下請け構造による安月給」などのイメージが先行し、働き手に影響を与えているのに加え、団塊世代の定年退職でベテランが抜けてしまったことが原因なんだ。
富士ソフトではこのような業界事情を自社課題と捉え、特に若い世代を積極的に採用。
人材づくりが事業の発展につながると考えているよ。
そして大量採用しているからこそ、研修では技術レベルにあわせたクラス分けができる。
初級・中級・上級など、同程度のスキルを持つ同期がすぐ隣にいるから、新卒社員は互いを意識して切磋琢磨できる環境になっているね。
研修の途中では定期的にテストを実施。
結果に合わせてクラスも再編成されるので、知識の壁にぶつかっても置いていかれないよ。
着実に技術を習得していけるプログラムになっているんだ。
文理バランスよく採用しているから
富士ソフトが採用活動で大切にしているのは「学歴や経験に左右されない」こと。
大卒だけでなく、高専、専門学校、職能開発大学校、職能短大生もエントリー可能だよ。
全職種で学部も問わず採用しており、実は新入社員の約半数は文系出身。
IT知識ゼロでも無理なく馴染めるように、理系と文系では配属時期をずらしているんだ。
文系出身者は約2か月、基本から応用までしっかりと技術研修を受けられるよ。
最後に実施される試験で結果が思わしくない場合は、さらに2週間の追加研修をしてくれたりと、個別のフォローも手厚い。
IT業界未経験でも、自信を持ってエンジニアとしてのキャリアをスタートできるんだ。
幅広い顧客ニーズに対応する必要があるから
金融・物流・製造・医療・官公庁・インフラなど、人々の生活を支える企業に技術力を提供しているのが富士ソフト。
顧客の分野がとにかく幅広いので、様々な知見を持ったタイプの人材が必要なんだ。
前職が教員でIT業界は未経験だったけど、現在はインフラ事業部の大型プロジェクトで中核を担っているという社員もいるんだよ。
常に最先端のテクノロジーを生みだすということは、新しい発想が必要ということ。
異なる経験を持つ技術者を広く集めれば、顧客への提案や解決策にバリエーションが出るというメリットがあるんだ。
国際的な視点で活躍できる人材が欲しいから
独立系SIerである富士ソフトは、ベンダーの垣根を越えて自由にメーカーを選定し、最適なシステムを構築できる点が強み。
そのため、日本語のサポートがない製品を扱ったり、取扱説明書を読み解いたり、メーカーに直接英語で問い合わせたりする。
プロジェクトによっては韓国・台湾・ベトナムなど海外の人と連携する場面も。
技術を通して様々な国の技術者と関わる機会があるんだ。
メイドインジャパンの高品質な開発力を維持しつつ、世界の最先端技術を取り込むために、グローバルな情報収集ができる人材を求めているよ。
市場が拡大傾向にあるから
コロナ禍においてDX化や業務改革が進み、デジタル技術への注目が一層高まった現代。
2022年度の国内民間企業におけるIT市場規模は14兆1,600億円。
2025年度には15兆5,300億円になるという予測も出ているんだ。
顧客の人手不足を解消したり、生産性を上げる自動化システムなどの需要は今後も拡大傾向だね。
さらに近年ではクラウドサービスやECサイトの普及によって、個人情報の漏洩やサイバー攻撃のリスクなども増加し、顧客のセキュリティ意識も向上している。
常に新しいウィルスソフトやマルウェア被害が出てくるので、課題には終わりがないよ。
富士ソフトはセキュリティ対策にも幅広いソリューションを提供しているので、そうしたビジネスチャンスを掴める状況にある。
顧客のICTニーズにいつでも対応できる体制を整えるため、優秀な人材を1人でも多く確保したいんだ。
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次に「誰でも受かる」という理由だけで入社しても、企業とミスマッチが原因ですぐ退職してしまうとお互いにとって良くないので、どのような人が求められているか見ていこう。
富士ソフトが求めている人、ミスマッチな人
富士ソフトの求める人材はコチラ。
- 上昇志向のある人
- 勉強熱心な人
- 多分野に興味を持てる人
成果に対して還元する社内制度や、SEに必要な心構えなどもお伝えするね。
上昇志向のある人
富士ソフトが目指すのは「ICT専門のプロ集団」であること。
そのために常に新しい課題へ挑戦し、クリエイティブな発想を続けていく必要があるよ。
チャレンジする社員を支援するための、仕事のモチベーションを上げる制度は以下の通り。
- スペシャリスト制度:専門スキルを持っていると認定されると給与上乗せ
- プロジェクトマネージャー認定制度:マネジメント実績に応じて認定し給与上乗せ
- 自己啓発奨励制度:取得資格に応じて一時金を支給する
- 資格手当:所有している資格によって月給に加算される
- 社員表彰制度:毎年5月に前年度活躍した社員やプロジェクトが表彰される
- 目標達成祝金:年間事業計画において目標を達成した部門に支給される
ただ目標数字に縛られたり、資格取得への勉強が大変という側面もあるので、仕事に対してそこまでの熱意を持たない人にとってはプレッシャーが大きいね。
手をあげた人にはどんどんチャレンジさせる社風なので、逆にルーチンワークのような業務を望むなら周囲との温度差を感じるかもしれない。
上を目指したい、ガツガツ稼ぎたい人という人には適している職場だよ。
勉強熱心な人
社員がそれぞれの能力を獲得できるように、学ぶ環境への投資を惜しまない富士ソフト。
社会的に役立つスキル開発を支援してくれるので、理想のキャリアへの後押しになるよ。
主な教育内容は次のとおり。
- 階層別教育:新入社員・役職者・管理職・経営職への選抜教育
- テーマ別教育:次世代人材育成・新任役職者向け・グローバル人材育成
- 職種別教育:技術・営業・部署内専門スキル教育
- 全社共通教育:コンプライアンス・セキュリティ・啓蒙教育
- 技術発表会・先行技術セミナー:随時開催して技術のアップデートを全社員に促す
- e-ラーニング:内定者・昇進・昇格者・昇格候補者などに有効活用されている
- 戦略促進資格・推奨セミナー制度:業務に必要な社員のスキル開発を促す
- 社費留学制度:大学院への進学や語学留学を支援
こうした制度を活用したくて入社する社員もいるので、真面目にコツコツ努力するタイプの同僚が多いね。
ただし会社としては、教える環境は用意するけど、成長するのは社員自身という方針。
実際の業務では設定環境が違ったり工程を簡略化して作業効率を上げているので、研修内容を直接活かすというよりも、得た知識を応用する方が多い。
学生気分で研修を受けているだけだと「聞いた内容が仕事でちっとも役に立たない」と不満に思う傾向にあるよ。
強制ではないけれど、自分のために学びたい人は積極的に学習環境を活用して欲しいな。
多分野に興味を持てる人
エンジニアはシステム開発・サーバー構築・クラウドサービス提供などの技術力が必須。
ただそれ以外にも、顧客の業界動向や、会計・経理・人事などの法律など、システムを使う側の業務知識も必要になってくるよ。
知らない分野について興味を持ち、深く調べてみたいと思える人は向いているね。
また、配属される部署が必ずしも自分の希望通りになるとは限らない。
上流工程に関わりたかったのに、既存システムの改修案件にアサインされた例もあるんだ。
そのような場合に「エンジニアとして未経験な部分を成長させるチャンス」と考え、ポジティブマインドで仕事に取り組めるかどうかはとても重要。
配属先が理想通りではないからといって仕事への士気が下がってしまうと、どんな業務にもやりがいを感じられなくなってしまうよ。
自分のやりたいことが明確に決まっている人や、興味のないものに時間をかけたくないという人にはミスマッチと言えるね。
最後に、「富士ソフトは誰でも受かる」という訳ではなく、もちろん不採用にあった人もいるからその理由を見ていこう。
富士ソフトの面接に落ちた人の特徴
富士ソフトを不採用になる人の特徴はコチラ。
- 協調性がない人
- 自身のキャリアが描けない人
- 探究心のない人
面接で見られている能力や、キャリアプランを明確にしておく必要性をお伝えするね。
協調性がない人
プロジェクトによっては、社内での開発業務だけでなく、客先常駐でシステム開発・検証・運用・サーバー構築などもおこなうよ。
つまり顧客と良い関係を築かなければならない。
相手と確実に意思疎通できる力があるかどうかを確認するために、一次面接ではグループディスカッションや集団面接に取り組むんだ。
技術力よりコミュニケーション能力を見られていたと感じる声が多数あったよ。
素直な受け答えでハッキリと応答する方が好まれる傾向だね。
ただ、技術力で期待に応えることで、お客様から信頼を得られるのもエンジニアならでは。
コロナ禍で在宅環境になった機会に新しいコミュニケーションツールを導入し、顧客だけでなく社内メンバーも巻き込んで活発にやりとりできるWeb環境を整えた社員がいる。
遠隔でアジャイル開発を進めて作業工数削減に成功し、年間MVPを獲得したんだ。
顧客の要望を叶えるためには、協調性や共感力を備えていなければならないね。
自身のキャリアが描けない人
エンジニアには目標や夢を持つ必要があると考える富士ソフト。
なぜかというと、理想の実現に向けてやるべきことを整理したり、足りないスキルを習得するという明確な行動につながるからなんだ。
目標に到達した際の達成感は、仕事へのモチベーションアップに繋がるよ。
会社としては、過去の経験より「こんなエンジニアになりたい」という想いが知りたい。
採用フローは書類選考→適性検査→一次面接→最終面接とスピーディーなので、自分の描くキャリアプランをしっかりと伝えられないと、不採用になってしまう恐れがあるよ。
探究心のない人
富士ソフトは創業時から新しい分野で技術を開拓することにこだわってきた。
今でも「ベンチャー魂を忘れずに挑戦し続ける」という共通認識があるんだ。
面接で大企業の安心感を求めていることが伝わってしまうとマイナスイメージに繋がるね。
企業方針ではAI・IoT・セキュリティ・クラウド・ロボット・モバイル・次世代自動車開発に注力したり、5Gやメタバースなどの新分野における研究も進めていく。
つまり探求心がないと新技術を生みだせないよ。
職についてからも常に知識を収集していかなければならないので、そうした作業を楽しく思えないと、技術者として成長できないんだ。
まとめ
もし、「誰でも受かる」という理由で企業に就職を考えているなら、自分の市場価値を客観的に確認するべき。
「誰でも受かる」と言われる企業でも、面接で落ちる人はいるし、入社したとしてもミスマッチにより退職してしまうと自分にも企業にとってもデメリットが大きいんだ。
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他に「富士ソフトに落ちた人」の特徴はどんな人?