【就活の嘘は調べられる】元人材大手の採用担当が解説!その嘘はバレてる!

就活の嘘は調べられる

 

私は国内で最も有名な人材サービス・広告事業を行う、あの某企業の新卒採用担当者として多くの新卒採用活動に携わってきました。

新卒採用の現場において応募者が嘘をつくことは決して稀なことでないですし、「就活時の嘘は調べられるか」って多くの就活生が気になっているんじゃないかなぁ。

そこで、この記事では私自身の新卒採用経験から具体的な事例を挙げて「就活の嘘は調べられる」かにつについて説明していきます。

この記事を読むの就活の嘘がバレるメカニズム、どの程度の嘘は許容されるか理解できます。

就活時の嘘の事例と調べる方法

なぜ就活生は嘘をつく?

就活生が嘘をつく理由は人それぞれですが、最も一般的なのは競争が激しい人気企業の就職戦線において、求職者は他の応募者との差をつけるために嘘をつくケースです。

人気企業は年度によって変わりますが新卒での採用倍率が例年100倍前後を推移しており、そう簡単に選考を通過することはできません。

そうなると、嘘をつくことで他の就活生との差別化をはかろうとする就活生もでてきますよね。

また、自分に自信がない場合や、自分の弱点を隠すためにも嘘をつきたくなる傾向があります。

実際に私自身、面接の場ですこし自信のなさや弱みにつけこまれると動揺してしまう新卒の方々を何人か見てきました。

続いて、実際にどのような嘘があるのか、書類選考時と面接時に分けて見ていきましょう!

書類選考時の嘘は調べられる

  • 学歴や成績の嘘(大学名や卒業年度、GPAなど)
  • バイトやインターン経験の嘘
  • 語学力や資格の取得状況の嘘
  • 職務経歴書の順番や期間の嘘
  • バイトやインターンをフルタイムで働いていたように装う

これらの嘘は、やろうと思えば企業側で嘘を調べることが可能だと思います。




成績や卒業年度などは大学側に問い合わせることで確認できますし、インターンシップやバイト経験については、取引がある会社だったり、知り合いがいる場合は、連絡を取って確認することも可能でしょう。

このような調査を行う企業は極めて稀だと思いますが、書類選考の段階で明らかな嘘をついていると判断した場合、企業によってはこのような手段をとることもありえるでしょう。

ただし、基本的にはこのような書類の嘘は面接時に深堀りをすると簡単にバレるので、基本的に書類選考の段階ではESの質が高い場合通すケースが多いです。

また、プライバシー関係で詳細な調査ができないケースがほどんどで、私自身このような調査を行ったことはありません。

もちろん、面接時の嘘も調べられる

  • 自己PRや志望動機の嘘
  • 他の企業との面接結果や内定状況の偽り

面接時に見られる嘘の多くは、自己PRや志望動機の大げさな表現です。

応募者は自分の強みや意欲をアピールするために、実際よりも熱意を強調する傾向がありますね。

また、応募先企業に合わせて自分の経験やスキルをアレンジしちゃうケースもあります。

みなさんの中にも身に覚えのある人がいるんじゃないですかね。

ただ、これらの嘘はいくつか質問をすれば本当に企業の理念やビジョンに共感し、マッチしているかどうかはすぐに見抜くことができます。

また、他の企業の面接結果については、他に面接を受けている企業について、面接日時や場所などについて聞くと急に動揺したり、瞳孔が開くなどの挙動に対して不審に感じてしまうケースが多々ありました。

面接時の嘘は、面接官の経験と洞察力から嘘を見極めることができる場合が大半ですが、面接官が見極めるのが難しい場合もあります。

それは、応募者が架空のストーリーを徹底的に作り込んでいて、深堀りの質問に対しても入念に対策している強者もいたりしました。

ただし、大抵は嘘の疑いがある部分に関しては時間をかけつつ、質問をしていきながら本人のリアクションを確認したり、少しトリッキーな質問をして整合性が取れているか確認したりします。

応募者が嘘をついている場合はトリッキーな質問に対して動揺したり、詳細な質問に対して具体性の欠けた回答をしてくるため、簡単に嘘と判断することが可能なのです。

また、応募者の過去の実績やスキルが詳しく記載された履歴書やポートフォリオを提出している場合は、嘘がバレるリスクは高まります。

なぜなら、ポートフォリオに対して面接官がもった印象と、面接時の回答とのギャップがある場合があるためです。




面接時の嘘がバレるとどうなる?

嘘がバレた場合、選考中であれば間違いなく採用が見送られます。

入社後に嘘が発覚した場合は、信用が失われるだけでなく、退職や懲戒処分などの措置が取られることもあります。

実際に入社後の本人確認の書類提出の段階で退職処分になり、新たに新卒を雇うための面接を行ったことがありました。

入社後は選考時よりも詳細な個人情報などを提出するため、書類選考の段階などで嘘をついていた場合バレる可能性は格段に上がります。

さらに、就活時の嘘は企業との信頼関係を損なうだけでなく、他の従業員との関係に悪影響を及ぼすこともあります。

就活時の嘘はどの程度なら許容される?リスクが少ない?

就活時の嘘はつきもので、動機・意気込みのような気持の部分は、真実と嘘を明確に線引きすることができないケースが殆どです。

あまりにも大げさでなければ、この程度であれば許容されると思ってよいでしょう。

一方で、学歴や成績、資格など重要な情報に嘘がある場合、明確な嘘と判断できるため最悪、経歴詐称に該当するリスクが高まります。

このレベルになると、調べるとすぐわかってしまうため、このような嘘をつく就活生は稀です。

ガクチカ等その他の嘘については、採用する企業側が応募者の情報を精査することは当たり前に行われているものの、その情報から確認できる範囲は限定的なのものです。

基本的には、応募者が提出した書類、面接時の回答、しぐさ以外から調べることはできないからです。

(近年はSNSから調べる企業があると聞きますが、学生側の方が対策していることもあるため、あまり効果がないのでは?と考えています)

したがって、就活生の嘘を見破るためには、面接官の経験や洞察力、どのような質問をするか、などが重要な要素となります。

多少の嘘や誇張であればバレませんし、面接でつけ込まれるリスクもそこまで大きくないでしょう。

ただし、最終的に採用する企業が求めるのは信用できる人材です。

特に私が採用担当を行っていた企業は人材サービスをメインで扱う企業ですし人間性や個性を重視します。

応募者もできる限り真実に基づいて自己紹介をし、嘘をつかずに自分の実績やスキルをアピールすることが重要です。

また、嘘をつかずに自分を正直に表現した方が、入社後の適応や成長にもプラスとなりますよ!必ず。

実際に嘘をついて入ったとしても、入社後に苦労するのは自分自身です。